鉄建建設と富士通の最近の株価推移

2016年、日本経済は前年に比べ、あまり芳しくない状態が続いています。世界的な原油安や中国経済の減速懸念などが景気の低迷を招き、日本のみならず世界全体の経済に悪影響を与えています。日経平均株価も、2015年には1年間でおよそ9%上昇したのに対し、2016年の最初の2か月間で、前年の上昇はすべて打消され、さらにそれ以上の下落が続いています。もちろん、個別銘柄について言えば、日経平均とは異なる動きを示すものも少なくありません。では、そのような個別銘柄の2つについて、最近の値動きに注目してみましょう。
最初に注目するのは、中堅ゼネコンとして知られる鉄建建設です。鉄建建設にとっての2015年は、1年間で株価が35%も下落するという、極めて思わしくない年となりました。2016年に入って、1月4日に297円という始値を付け、1年の最初の取引をスタートさせます。その後の株価は下落傾向で推移し、2月12日には年初来安値(昨年来安値)となる214円を付けました。しかし、ほどなくして回復し、3月1日現在の株価は253円となっています。年初と比べて約15%の下落です。
では次に、パソコンなどで有名な大手企業、富士通に注目します。2015年の1年間、富士通の株価は5%を超える下落で、こちらも年間騰落率がマイナスになるという状態でした。2016年の最初の取引では、富士通株には602.7円という始値が付きました。その後、こちらも2月12日には年初来安値(昨年来安値)を記録し、355.8円にまで下落します。しかし、その後は400円前後の水準にまで回復し、3月1日現在の株価は396.1円となっています。年初と比較し、およそ34%もの下落です。